■6月29日 走行距離 135km

7時鹿児島着。一路指宿の砂風呂を目指す。

指宿付近で波照間の焼酎「泡波」2本を送り、火の神公園にてテント泊することに15時過ぎだが決める。

指宿の砂風呂は900円なり。
疲れた体に砂風呂は気持ちがいい。のんびりとそこで2時間ほどだらだらとしていた。

途中のスーパーで買い物し、そこで昼食。出発しようとするとバイクが風でなぎ倒されていた。かなりショック。

今日は疲れとストレスを回復しよう。ゆっくりと、そして感覚を研ぎ澄まして。
「思ったり感じたりした者の勝ちだ」よね。

■6月30日 走行距離 170km

あー、捨て猫たくさんいるよー。

昨日のキャンプ場には捨て猫がたくさんいた。
そんなんもありで、8時30分出発。国道270号で北上。

日本3大砂丘の一つ、吹上浜を見つつ久しぶりの九州を楽しむ。
串木野から海沿いを走り国道3号線に合流。この道は3桁国道のような雰囲気に近い。阿久根では、ぼんたん湯に入る。塩泉だったので肌がすべすべになった。

国道389号で島のほうに行くと16時30分。
公園でも探しておこうかと思ったら、島での夕日が見たくなったので17時30分テント泊決定。高串崎公園に寝ることにする。本当は200円するみたいだが、無料になった。とにかく蚊が多すぎる。

今日の晩飯はメキシカンライス・ライス・炊いたご飯・ラーメンと米づくし・・・

道が直線が多いので思っていたより走った。

■7月1日 走行距離 225km

7時30分出発。国道389号を阿久根方面へ。国道3号に合流し、出水・水俣・八代を通る。

途中、日奈久温泉に入る。温泉センターは100円なり。宇土市では久しぶりの名水轟水源で一休み。近所で100円で買ったトマトがうまかった。

雨が降りだした中、天草松島へ。
天草五橋を渡るが、雨のせいで景色が楽しめない。晴れていればものすごく綺麗だっただろう。

橋は姫戸公園にてテント泊。晩御飯は580円の焼肉パック。日が長くなってきたので多く走ることができるようになってきた。100円のスイカ、玉でゲット。

■7月2日 走行距離 160km

8時30分出発。国道266号をひたすら南下。牛深のフェリー乗り場まで行ってみることに。景色見ながら、ほか弁で昼食をとり走り出す。

一路天草方面へ。
途中にある崎津天主堂・天草ロザリオ館(320円)・大江天主堂を見る。

崎津天主堂は、港町の中に佇み溶け込むように建っていて、人になじみやすいように中は畳敷きであった。畳敷きの教会は始めて目の当たりにしたので、正直感動だ。大江天主堂もかつては畳敷きであったが、今は板張りとなっていた。大江天主堂の付近のお墓は日本的な形をしていたが、最上部に十字架が飾ってある。

崎津天主堂◎
大江天主堂○(シスターがおしゃべり好き・・・)

せっかくなので海沿いの道を進むことに。海までの道はうっそうとした暗い森の道。椿公園の付近に出たのはいいが、断崖絶壁。森・海共に今まで感じたことのない恐怖感を感じた。

そして、国民宿舎あまくさ荘の川野さんを訪ねることに。以前阿蘇付近の温泉で知り合った人だ。行ってみると、なんと川野さんはオーナーだったらしく、出張中であった。

大雨になることを知っていた従業員の方が連絡を取ってくれて、泊まらせて貰うことができた。初の国民宿舎での泊まり。風呂も食事もすべて無料にしてくれた。

従業員の人と少し話したのだが、椿公園のあたりは自殺者が多かったらしい・・・

■7月3日 走行距離 40km

出発したのは10時30分。なぜ遅いかというと、川野さんが8時頃来て、じっくり旅や考え方について話していたからである。始めはみんなの前でスピーチしてほしいという話だったが、従業員の方たちが忙しいので結局2人での話となる。

富岡海中公園経由で鬼池のフェリー乗り場へ。
海中公園といってもただの岬で西側の眺めはかなり良かった。鬼池までの道は心地よかった。

フェリーの接続も11時45分発まで、20分あまりとタイミングの良さですんなり口之津港まですんなりいけた。

今日は屋久島であった浜田さんの家に泊めてもらう。
家についたのは13時頃で昼食をご馳走になる。ヨッシー(次男)18時頃に帰ってきて同居している山田さんが帰ってくる前に晩御飯。帰ってきてからはビールにウイスキーとのみまくり。山田さんは”絡み酒”だと知る。

寝たのは2時過ぎ。面白い家だ

■7月4日 走行距離 127km

10時起床なんだかのんびりしてしまい出発は12時過ぎ。

雲仙ホテル街へ行き、山田さんのいる新湯ホテル「りざれ」の風呂に入らせてもらう。料金1000円もする風呂だけあって、大きさ設備など申し分ないもので満足できた。

有料道路(250円)に入り普賢岳を間近で見つつ、山のえぐれ具合に驚かざるをえなかった。

島原で名水を汲み、白土湖入り口付近では水と温泉が湧き出る場所もあり飲み比べたりしてみた。

半島を今度は横断して橘公園にてテント泊。公園といってもキャンプ場みたい。

■7月5日 走行距離 73km

西へ向かう。途中矢上大橋(10円)に乗り長崎市内へ。

まず向かったのが大浦天主堂(250円)にて見学。
そして、高校時代修学旅行で見ることができなかったグラバー園(600円)に入る。中は西洋建築の建物で埋めつくされ、クイズなどのイベントもあり楽しめた。

その後オランダ坂まで歩き、通りにある「地球館」という外国人たちが集まる場所で、タンザニアのマリンダさん手作りのタンザニア郷土料理を食べる。(750円+チャイ300円)。内容はトマトベースのシチュー・ライス・パン・コールスローサラダであった。めちゃウマである。

そして、浦上天主堂・平和公園・原爆記念館など見学。私の探していた平和のシンボル、天と地を指す像はここにいた。

浦上天主堂では、休館日のため入ることができなかったが、窓から覗いた内装は、ステンドグラスの紫色で埋め尽くされていて、いろいろ見た天主堂の中で一番の美しさであった。

帰るときに教会の売店により、ルルドの聖母像(10,000円)を購入。かなり買うのを迷ったが、エルサレム近郊のベツレヘムという所で作製されたものであった。マリア像というと白色を想像しがちだが、この像は茶色なのである。顔立ちも普段見るものとは全く違うので、頑張って買ってみた。

今日は夕日が見える丘そとめ公園そばの工事現場にてテント泊。
夕日と五島列島が見え景色抜群。

■7月6日 走行距離 276km

5時起床6時30分出発

一路佐世保方面へ。佐世保市内は8時30分頃入ったので、渋滞がひどくかなり疲れた。

海岸沿いでは本土最西端の神崎鼻10時頃到着。
日本最西端(与那国)を見てしまったので、目の前に島が見える状態で最西端といわれても・・・何か釈然としない。

11時前に出発。平戸を目指す。平戸大橋を10円で渡り、南下する。海沿いの道をどんどん進みの品最西端の港に12時30分到着。のんびりしていたら、いつのまにか寝てしまい13時30分出発。

今度は海側の道を北上、一路生月大橋を目指す。風が強すぎて、生月大橋怖さのあまり渡れない・・・

諦めて平戸市内のオランダ商館跡・ザビエル記念堂など見る。その最中に地元の森田さんが声をかけてくれ意気投合。「生月を見ずに先に行くな。」というので、一緒に回ることにする。森田さんはNHKの職員の方である。

生月大橋の50円を払ってもらい、半時計回りで大バエ断崖へ向かう。六角形の石柱と断崖。夕日の調和が素晴らしかった。コーヒーもおごってくれて、崎の灯台へ行く。ものすごい断崖で、年間何人かは死んでいるそうだ。

ちなみに生月平戸間に山野入り口というバス停がある。そこの坂をあがっていくと、部落全員が山野という名前であり、天主堂に興味があることを話すとその町でめったに開くことのない天主堂も森田さんのおかげで見ることができた。その天主堂はかなり古く、木造でありいい雰囲気が出ていた。

灯台を見た後、今度は裏道である農免道路へ連れて行ってくれた。海やまともに景色良好で、あるポイントでは日本ではないような景色を見ることができた。

それは、ベネズエラの国定公園。Angel Fall という場所に似ていて手付かずの山、海までの森・草木そして雨が降る時だけ出現する滝。すべてが調和して壮大な景色となっていた。残念ながら晴れていたので、滝は見ることができなかった。が、日本でこのような景色があるとは思わなかったので、非常に満足である。

その後、大氣圏という店にあごだしラーメン(あごとは飛び魚のことである)を食べに行ったが、19時30分時点で閉店しており、近くの定食屋で焼肉定食をご馳走してもらう。

県道19号にあるドライブイン松の長崎ちゃんぽんはおいしいらしい。
森田さんに感謝感謝。

道の駅生月大橋にてテント泊。

■7月7日 走行距離 196km

8時出発。博物館島の館に行くが、8時30分についてしまい9時まで時間つぶしに先に島を回ることに。

農免道路を通り、絶景を再び見つつ、塩俵の断崖、大バエ断崖、博物館には500円で入り1時間30分じっくりと見て回る。隠れキリシタン、鯨で暮らしている人など興味深いものがたくさん展示されていた。

12時過ぎに大氣圏のあごだしラーメンを食べる。飛び魚のだしだけあってとてもあっさりしていた。

川内峠へ。頂上付近は草原となっていて久々の山からの景色。そんなこんなで14時にドライブイン松にてちゃんぽん(600円)をたべる。お腹いっぱいのせいもあり、味は普通に感じた。

平戸大橋を渡り、国道204号で東へ。伊万里から竜門の清水を汲みに行く。竜門峡は足で歩くトレッキングには山があり、いいところであろう。

呼子に向けて国道204号北上。19時加部島キャンプ場(200円)着。
明朝は、朝市をやっているので行ってみよう。

■7月8日 走行距離 153km

8時頃出発。まずは、有名な朝市へと向かう。

平日ということもあり、あまり賑わっていることもなく、イカ・鯛・トマトが中心となって売られていた。1kg300円のちょっと高めのトマトを買って呼子へと戻り、徳川家康陣跡をさがす。

思った以上に案内図が解りづらく、地元の老人に聞いてやっとわかったような場所である。その場所から見える海、加部島を見つつ、家康は何を考えていたのだろうか。私も少し考える振りをしてみる。

唐津を抜けさらに東へ。海沿いの道を進む。

芥屋の大門は、海からしか見ることのできない洞窟のようなものであり、年々風雨によって浸食されているらしい。

そしていつのまにか福岡県に入っていた。福岡市を抜け一路太宰府天満宮へ向かう。ふと地図を見たら目に入ってきたので、気づかずに通り過ぎてしまうところであった。

市内の渋滞はひどくて、天満宮のそばにつくのが17時頃になってしまったので、二日市温泉(御前湯200円)に入ってから、天拝公園にてテント泊。先住人と楽しく話した。

■7月9日 走行距離 167km

8時30分出発。まずは太宰府天満宮へ。

あいにく門が修復中であり全体を見ることはできなかったが、さすがに本宮は色が綺麗である。しかし、ペンキの色が、かやぶきの屋根となじんでいなかった。梅ヶ枝もちを食べてみる。

福岡市に戻る途中で、長浜ラーメンのおいしい店を聞いたので、そこに向かう。南区県道31号沿いにある一番山ラーメンである。華くらげラーメンに替え玉1つで750円なり。おいしかった。

そして天神・中州のあたりを通り、海の中道へ向かう。志賀島に着くと、まずは金印公園にて金印が見つかったという説明見るが、あんまり興味なし。海の中道といってもあまりたいしたことはなかった。

恋の浦・さつき松原・遠見の鼻など見つつ北九州市に入る。高塔山公園にてテント泊。今日は雨がたまに降ったが、夕焼けは綺麗である。

■7月10日 走行距離 188km

8時30分頃出発。若戸大橋を50円で渡り、門司港駅付近に着いたのでレトロゾーンを散策。

レトロゾーンとは、つまり昔の建物が多く残っているということだけである。40分ほど歩きまわり、関門トンネルへ向かう。今回はきっちりと県境を見た。

本州に着くと、まずしたことは目の前にあるうどん屋でフク天丼(ふぐ天丼)を食べたことだ。本州に入ったこと、フク天丼を食べたことに満足し、北へと道を進める。

土井ヶ浜の海岸へたどり着く。この海岸は出発する前から見てみたいと思っていたので期待大。実際に見てみると、砂の白さ・海の透明度は本州に入ってから比較してみると綺麗ではあるが、特別素晴らしいというものでもなかった。ちなみに土井ヶ浜のキャンプ場は500円シャワーは300円。

前回飲んだ別府弁天池に向かう。青海の断崖を見ることを忘れたので、道を戻り見学に。しかし、この青海の断崖は往復しても見るに値する場所だ。16羅漢・静ヶ浦・中ノ浦などかなりの広範囲で断崖が続いていてかなりいい感じである。
しかし、海は飽きた・・・

今日はそこから進んだ野波瀬漁港付近の広場にてテント泊。
本州に入ってから海の透明度が落ちてきてる。

■7月11日 走行距離 141km

昨晩ご飯を食べている最中に地元の人からビールを貰い、おまけに朝には1000円入ったビニールにたくさんの食べ物を上田さんに、石津さんにはサンドイッチとコーヒーをもらってしまった。なんともラッキー。出かける8時過ぎまで石津さんの子供たちと話をしていた。

海沿いの綺麗な細い道をひたすら走り、萩市内へ。
城下町の街中を歩いてめぐる。中には高杉晋作、木戸考充、などの旧家が建ち並び、少し離れたところに松下村塾、伊藤博文の旧家があり歴史に触れてみた。伊藤博文旧宅は、本当にこじんまりとした小さな家であった。

笠山という世界一のミニ火山に立ち寄る。112mの高さで火口内部にまで立ち入ることができる。内部にはシダ類の植物が、うっそうと生えており別空間のようであった。続いて、ホルンフェルス大断層。横縞模様で久々に自然を見ている気がした。

しばしぼんやりしながら津和野へ向かう。
途中から県道13号にのり、別名つわぶき街道をはしる。山間を抜けて市街地をちょろちょろと走り、まず向かったのが永明寺(300円)である。思っていたより奥行きがあり総茅葺屋根でもあって、風情のある寺である。300円払ってみる価値はかなりある。

その後、願成就温泉に行き、目の前の広場でテント泊とする。まずテントを張り、食事を取ってからの入浴とすることに。今回の旅始まって以来の贅沢だ。

■7月12日 走行距離 152km

雨の中テントをたたみ、8時出発。太鼓谷稲荷神社をまず訪れる。

赤い鳥居が本宮まで続いていて京都のような雰囲気だ。ここは日本4大稲荷だそうだ。

一路、木部谷温泉へ。途中の川沿いの道は久しぶりにバイクを止めてしまうほど景色がよく、自然を満喫できる。道の駅かきのき村では、昨晩願成就温泉で私を見かけた人と話しこんでしまった。

木部谷温泉(350円)は源泉は無色であるが、温めると赤色に変化する。本当に真っ赤になる。鉄分のせいみたいだ。

景色良好の道を戻り益子方面へ。
石見畳ヶ浦(本当に広い)を見つつ、石見海岸キャンプ場でテント泊とする。
入場したのが17時過ぎ100円取られずにすんだ。明日の朝は早出して100円浮かそう。このキャンプ場はものすごく広くて設備がいい。

■7月13日 走行距離 173km

6時30分出発。料金取られずにすんだ。

まずは温泉津温泉へ。元湯160円なり。1000円札出したらブチブチ文句いわれた。なんか感じ悪すぎる。温泉は余りたいしたことなかった。

そして琴の浜。ここの海岸は歩いたり触ったりすると音がキュッキュ鳴るのである。つい楽しくなって1時間以上ものんびりしていた。

ここから一路、山間部の石見銀山へ向かう。
銀山というだけあって、昔銀を掘っていた跡が多くあり錬金所や、間歩(まぶ)という洞窟が多くあった。

出雲大社へ。国道431号上の白い大鳥居をくぐり、本宮前にたどり着く。ちょうどその頃に歌舞伎の行列が始まり、年に一度の祭りに出会えたのはラッキーであった。本宮へは長い参道が続き、ようやく見えた本宮は緑をバックに美しかった。しかし、建物の中心線がずれていたのが気になった、何でだろう。

その先の日御崎へと向かう。県道29号の景色は、とにかく素晴らしく景色がいい。日御崎も久しぶりに見たいい灯台である。テント張ろうと思うがまだ昼過ぎなので、先へ進むことに。

県道23号を進み、秋鹿の道の駅でテント泊。湖が目の前で気持ちがいい。

■7月14日 走行距離 143km

最悪だ・・・

昨晩21時過ぎから高校生が集まってきて、23時頃まで花火しまくり、わざとテントに向けて打ち上げ花火やロケットを発射させる始末である。1時2時頃までカップルたちが入れ替わり現れ大声で話して去っていく。やっと終わったかと思えば、隣の工場で深夜作業・・・全くうんざりである。ほとんど寝てないが9時には出発。

松江を抜け鳥取県に入ることに。
50円払って境水道大橋を通り、夢みなとタワー付近で魚でも食べて元気出そうとしたが、あいにく定休日だったらしく買えなかった。

簡単に食事を済ませレッドバロンでバイクの整備。

天の真名井に名水を飲みに。やっぱり名水はいいよねー。あまり甘くはないが、おいしいのであった。

そして中国地方最高峰の大山へと向かう。県道24号では、絶えず1速を使い久しぶりにエンジンの焦げるような匂いをかぐ。箱根峠よりも厳しいのでは?やはり山の景色は美しい。至る場所でバイクを止めることが多かった。

大山をぐるりと回り、県道114号で蒜山高原へ。
久々の牧場地域であり、ついついバイクのスピードがゆっくりとなってしまう。蒜山ジャージーランドに立ち寄り、ソフトクリーム(300円まったりとした味)・ヨーグルト(100円レアチーズケーキの味)・牛乳(100円思ったより普通の味)を食し、にんまりとする。

名水100選の一つ、石釜の冷泉を飲む。温度は11℃らしく、冷たく温泉のような味がした。本当の天の真名井はこちらであるとも書いてあった。

今日の寝床は大山池野営場にてテント泊。

■7月15日 走行距離 179km

8時30分出発。

まずは朝から温泉。湯原温泉砂湯(無料)にて暖まろうとするが、あいにく掃除をするらしく湯も少なく汚れていた。仕方なく、真賀温泉幕湯(250円)にはいる。露天風呂ではないが、体を十分に洗えることができたし、また底が深く立っても脇の下あたりの深さであった。昔幕を張って大奥や殿が入って居たそうな。

タイヤ交換しようと津山に向かうが、あいにく在庫がなかった。いろいろと話し込み、休憩した。

国道179号にて北上。奥津温泉にも無料の温泉があったが、見るだけでパス。今日はもう入りすぎ。

一路、東へ。途中恩原高原という湿原のようなところに出る。今回の旅で始めてみる不思議な光景であった。猿渡峡は山陰の耶馬溪といわれているらしいが、本場九州の耶馬溪には勝てなかった。

国道482号から国道53号への合流付近の景色は、水墨画に出てきそうな景色である。今日は鳥取砂丘そばの柳茶屋キャンプ場(無料)にてテント泊。

■7月16日 走行距離 144km

7時前に起床。早速目の前にある砂丘を散歩することに。

波打ち際まで歩いてみたが、進んでも進んでも波打ち際にたどり着けなくて結局1時間以上の散歩になってしまった。砂漠の怖さが想像できる。

テントなどまとめて9時30分発。バイク屋でタイヤ交換8000円近くかかってしまった。

岩井温泉(200円)では湯かむりを体験。といっても、ただの風呂であり、頭からお湯をかぶるだけのことである。

浦富海岸をぐるりと回り、延々と海沿いの道を。断崖からの景色が素晴らしい。

玄武洞は中に入ることはできないが、公園内に5つの洞があり、左から北朱雀・南朱雀・白虎・玄武・青龍と並んでいて、玄武はすばらしい。白虎と青龍もいいものがあった。

今日は玄武洞前の堤防でテント泊。

■7月17日 走行距離 186km

8時出発。古天橋へ向かうが良さがわからず。

先へ進み琴引浜、立岩、丹後松島を通る。立岩は写真で見ると大きかったのだが、実際見ると小さかった。琴引浜もいまいち砂の鳴きが悪かった。しかし、丹後松島は松島と名のつくところだけあって、綺麗であった。松島3景を見るのが楽しみになってきた。

経ヶ岬では、灯台まで10分ほどかけて登り、日本海を見たがあまり良さは感じない。伊根の舟屋をみつつ、南下したつもりが、道に迷って北上していた。ちょっと道がわかりづらかった。

地図で見た笠松公園への道は成相寺への道で400円+そこから公園までの往復700円かかるのでパス。そこの寺の無料展望台にて天橋立を股覗きする。

原付の特権でもあることから、天橋立をカブで渡りつつ、途中にある名水磯清水をゲット。カブで走れたことは、とても楽しめた。

ぼろぼろになったので、ジーパンを西舞鶴で購入。LEVIS501B 8900円なり。福井県に入り、大島半島の空き地でテント泊。いろいろあって19時着となる。なんか福井県感じ悪い。

■7月18日 走行距離 218km

昨日の夕方から降っている雨がやまず、出発は8時30分頃。

三方五湖へ向かう。まずは西側を進み湖を一周できる道発見ぐるりとまわり、瓜割の名水へ。なんと管理費としてペットボトル4本で300円も金を取るのである。中の人にちょっと分けてもらい、飲んでみると全くおいしくなく、水道水のような味がした。福井は渋チンだな!。

それで近くにある鵜の瀬という名水を飲みに行くが、四万十川と同じように川のことを名水と言っていて今日は名水ゲットならず。川のほとりはのんびりできた。

一路京都へ。美山を通り、何軒かの茅葺屋根の家を見ながら、京都市外へ入る。

少し手前の高山寺を見つつ、並んで立っていた石水院(600円)に入る。金閣(400円)・銀閣(500円)も拝見。やはりテカテカしている金閣よりも、銀閣のしっとりとした渋さが好みである。

国道367号国道477号で、大原三千院の前を通りつつ、百井青年村キャンプ場にてテント泊。許可証がないと泊まれないらしいが、特別にテント張らせてもらえた。

■7月19日 走行距離 102km

なんと今日はかなり寝坊してしまい起きたのが8時30分過ぎ。出発は10時頃になってしまった。

まずは鞍馬寺を拝観。長い山道を登るのは気持ちがいい。12時頃に出る。南禅寺へ。やはり銀閣のような雰囲気で良いのである。本堂は修理中で、全体を見ることはできなかったが、近所に庭園が多くあり、京都の雰囲気が感じ取れたので満足だ。

県道30号にて比叡山を横断。琵琶湖沿岸をひた走る。大江大橋(20円)で対岸に渡り湖を横に見ながら快走。あいにく雨が降ったりやんだりの天気で、いまいち気分が乗ってこない。

今日は牧キャンプ場(無料)にてテント泊。そこで知り合った山添さん、松本さんら4人で久しぶりの酒盛り。酒は心地よいね。

■7月20日 走行距離 211km

朝寝坊して出発したのは9時過ぎ。

湖のほとりを北上。十三村の水・河内風穴などよりつつ、国道21号で関が原へ。私が見たのは石田三成陣跡であり、敗者の方だ。んー、想像していろいろ考える。農道を使い泉神社の湧水のみつつ、国道365号で北上。8号に乗り換えるときに走った県道140号はトンネルがかなり長く暗かった。思わず叫びたくなるほどである、というか叫んでいた。

東尋坊へ道を進め久しぶりの綺麗な海を堪能。越前岬まで楽に走ることができた。鮎川キャンプ場でテント泊としようとしたが、600円もするのでパス。今日は祝日であること忘れて、所持金200円なり。

仕方なく近所の工事現場でテント泊。福井県はやたらとキャンプ禁止の建て看板が多い。

プロトレック(時計)が電池切れた。温度・時間・方位がわからなくなる。

■7月21日 走行距離 184km

まずはおきてから東尋坊へ。

到着するとなにやらパトカー救急車が・・・ガーン。誰か本当に自殺してやがった・・・そんな東尋坊で先端に行き、まったりと景色を楽しむ。さすがに覗き込むのは腰が引けた。

途中山間の辰口温泉総合福祉会館(200円)で風呂に入り、金沢市内の兼六園へ。やはり3大庭園だけあって、目に入るものすべてが素晴らしい。特に庭の川の作り方が秀逸である。

海沿いの道を北上。押浜の渚ハイウェイを快走。海岸沿いの砂浜で砂がしっかりと踏み固められてカブでも十分に走ることができた。観光バスも走ってる。ちょうど夕日の時間であり、何度も往復してしまった。

近所の公園でテント泊。私をものめずらしそうに見る人が多くいる。が、誰も話し掛けてこない。気持ち悪いな。

■7月22日 走行距離 191km

6時ぐらいだろうか、いきなり芝の手入れをするというおっさんにたたき起こされた。彼曰く芝をいためると・・・そういいつつ彼は軽自動車でガンガン進んでいく・・・あほか。険悪ムードの中洗濯し出発。

海沿いを北上。道をうまく乗り継ぎ心地よく走る。そういえば今日は久しぶりの快晴である。ヤセの断崖はとりあえず高過ぎ。怖すぎです。

古和秀水を飲みつつ、県道38号を走る。抜群の景色がつづく。禄剛崎はいいところだ。海沿いを走り岬などを見て南下。

縄文真脇温泉(450円)に入ろうとすると、この公園でキャンプをしてもいいとの文字が目に入る。今回2回目の食事の後のお風呂。夜は雰囲気のいいライトアップで、ここは最高である。

輪島市で新潟の山本君の家に時計を送る。

■7月23日 走行距離 209km

国道249号を南へ向かう。

名水赤倉神社の御毛洗水を飲むが、あまりおいしくおいしくなかった。

高岡、富山を通過し、上市町の穴の谷の霊水を飲むがこれまたいまいち。駐車場からも遠すぎる。

また海沿いの道を北上、園家山キャンプ場にてテント泊。水は井戸水であり冷たくておいしい。

■7月24日 走行距離 230km

あまり夜は眠れなかった。海沿いをはずれ、県道115号で行こうとするが、完全通行止め。海岸沿いの国道8号を北上することに。

親不知など断崖のそばを恐る恐る通り、ひたすら北上。能生の道の駅で休憩。カニがたくさん売られていたが、あまりにも高くて手が出せない。

ただただ走って海を眺める。寺泊をすぎ、弥彦山が右手に見える。山は小さいながらも新鮮な緑色をしており、海尽くしの目には綺麗に映った。

新潟に入ったのは17時過ぎ。中学時代の友人山本君の家に泊まらせてもらう。洗濯・風呂を済ませ、焼肉をおごってもらう。本当に焼肉はうますぎる。夜中に寝る。

■7月25日 走行距離 120km

9時30分に山本宅出発。

まずは新潟駅前のICI石井スポーツにてつぶれたペグを買い足す。その後、万代地区・古町地区をぶらぶらと美容院を求めて彷徨う。街の女の人にいろいろと聞き SHOZO creation というこっちではちょっと有名な美容院で髪を切る。さっぱりと気分も切り替わったところで、北上。

国道345号にのり村上通過。笹川流れという景色の良いといわれているところへ。確かに断崖があったりと、いい事はいいのだが、なぜかぱっとしなかった。

今日は府屋の総合運動場野球場の中でテント泊。
燃料足らずにご飯炊けなくて困っていたら、近所の人がきゅうりやレタスを持ってきてくれた。生の野菜はおいしい。海はもう飽きた。

■7月26日 走行距離 226km

県道52号から山道を北上。ちょっとだけ山間の風景を楽しむ。

鶴岡を抜け国道112号で海沿いを走る。酒田に入り国道344号を行こうと思うが、あいにく通行止め。仕方なく南下して最上川沿いの国道47号で内陸部へ。

こう何日も暑い日が続くとかなり気が滅入ってくる。道の駅戸沢にて、関東から遊びにきていた数人と会い、しばし歓談。生そばやトマトを貰った。

長良川沿いの道は気持ちがいい。国道458号、県道35号などでは、山の稜線が夕日にくっきり浮かび上がり、久しぶりの山を走っている気にさせてくれる。

国道13号に入り、秋田県突入。湯沢市の名水力水を飲む。山形の水だけあってほんのりと甘くうまい。

今日は国道342沿いの真人公園キャンプ場にてテント泊。

■7月27日 走行距離 192km

名水飲みに六郷町突入。御台所湧水という地元の人たちが集まるところへ行く。雪解けの水が沸いているらしく、とても冷たくおいしいものであった。暑い日にはウマウマヒエヒエの水がいいのである。

鳥海山を見るために西南に進路を取る。県道13号、県道32号と進み、途中のガソリンスタンドで飲み物など貰いトコトコ進む。のんびりしすぎてミスコース。抜川ヒュッテまで進んでしまったので、トコトコと本道へと戻る。

1000m級の山だけあって鳥海ブルーラインは、かなり険しく5合目からはずっと1速で上っていた。昨日よりもガスっていたみたいので、海のほうの景色はあまりよくわからなかったが、山の景色は最高である。まだ雪も残っていた。

夕日前なのに海に反射した太陽が赤くなっており、海には夕日、空には太陽といった少し変わった風景画を見ている気がする。美しかった。

国道7号を南下。あぽんの湯(350円)にて入浴後、海岸でテント泊。

■7月28日 走行距離 239km

まずは落伏清水へ。やっぱり冷たくおいしいものである。

海岸線をひたすら走る。秋田ではオイル交換してさらに海沿いを、男鹿半島へ進む。

海岸線で休憩していたら、赤いものが目に入る。なんじゃ?それは?と近づいてみると・・・女物のストッキングにTバックの赤いパンツ・・・そうですか・・・ここはそうですか・・・なんか辛くなってきたので足早に去る。

そんなこんなで、国道101号、県道59号と乗り継ぎ、素晴らしい景色に惚れ惚れする。入道崎は勿論、その近辺の八望台、寒風山も景色を堪能する。男鹿半島はいいところだ。

雨もぽつぽつ降り出したので、南の池公園キャンプ場にてテント泊。今日はバイクの人が数人いるので、夜が楽しそうだ。

■7月29日 走行距離 201km

干拓地を抜け、能代に入る。

世界遺産の白神山地を右手に見ながら海岸線を走る。森だらけでモリモリです。ぶな林が多くウジャウジャある場所だ。

道の駅にある御殿水を飲みつつ十二湖探索。日本キャニオンも見たが、しょぼかった。黄金崎不老不死温泉(300円)にはいる。鉄分のせいで赤く染まり、ついでにしょっぱい温泉であった。

トコトコ走り今日は金木町オートキャンプ場(無料)にてテント泊。雨が降っていたのでトイレの軒下に張った。

実は今朝買ったばかりの Wild Turkey 8年物を落としてしまいビンが割れてしまった。かなりショックなので今日は普通ので我慢する。

そういえば、昼間に鯵ヶ沢あたりでヨーロッパ系だと思うが、チャリダー外国人2人組がいた。かなり話し込んで意外なことで盛り上がった。彼らは東京出発。北上してきて北海道を回り名古屋にフェリー入り。それから山陰を回るそうだ。頑張るね、彼ら。たくさんの日本人と話してくれたらうれしいな。

■7月30日 走行距離 218km

十三湖を眺めつつ、雨の中国道339号で竜飛岬を目指すが通行止め。仕方なく県道を使い北上。竜飛岬からは、北海道の山並みがかろうじて見えた。日本唯一の階段国道339号も歩いてみた。

風がかなり強く吹いていたのもあり、お腹減ったので始めて定食屋に入る。焼きイカ定食(1260円)を食べたのだが、はんぱなくうまい。軟らかい。これがイカなんだと納得してしまう。

高野崎など見て最高の景色を楽しみながら青森市内へ。市内を散策しつつ、間近にねぶた人形など見ながら八甲田山方面へ。

1000m級の山に入るとさすがに寒い。酢ヶ湯温泉キャンプ場(300円)にてテント泊。夜は風雨がすごかった。

ねぶた祭りはいつやるんだろう・・・

■7月31日 走行距離 248km

目の前の酢ヶ湯温泉(500円)にはいる。酸が名前につく温泉だけあって、水が目に入るだけで痛くなる。そんな温泉だった。

それからキャンプ場に戻り、洗濯。出発は11時頃であった。今日はひたすら国道338号で大間崎を目指す。

むつを越えたあたりから、さらに景色は良くなり特に西側の景色は素晴らしい。夕暮れ時には最高の道である。しかし、カブにはただただ長く疲れる道でもある。

大間に近づくと漁師町の雰囲気が出てきて、青森の最北端津軽らしさを感じた。

それにしてもついたのが19時過ぎ。大間崎の目の前にあるキャンプ場(無料)にてテント泊。途中で私を抜いていった人が多くいて、「やっぱりカブは時間かかるね」なんて話をして盛り上がった。

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